軽貨物ドライバーの経費はどのくらいかかる?【個人事業主】

軽貨物ドライバーの経費はいくらかかるのか?【個人事業主】 軽貨物

個人事業主として活動する軽貨物ドライバーの経費は、どのくらいかかるのか、現役の配達員が説明します。

軽貨物ドライバーの経費の内訳(年間)

個人事業主の軽貨物ドライバーが年間でかかる経費の内訳を下記の一覧表にまとめました。

経費金額
ガソリン代42~54万円
オイル交換1~2万円
タイヤ交換3~4万円
洗車1~1.5万円
任意保険料(事業用)10~20万円
貨物保険料2~4万円
車検2.5万円
駐車場代6~12万円
携帯代4~8万円
合計71.5~108万円
軽貨物ドライバーの経費の内訳(年間)

個人事業主の軽貨物ドライバーが年間でかかる経費の合計金額は71.5~108万円です。

では、その内訳の詳細を説明していきます。

ガソリン代

まずは、ガソリン代について。

ガソリンを入れなければ車は動かず、車が動かなければ、荷物を運んで報酬を得ることができないので、ガソリン代は必要経費です。

仕事量によっても変化しますが、私は過去一年間、週5で1日12時間ほど運転し続け、5万円を超える月は無かったです。

仕事量の少ない閑散期で月額3.5万円、仕事量の多い繁忙期で、月額4.5万円ほどでした。

なので、閑散期を基準に考えるなら、3.5万円×12ヶ月=42万円です。

対して、繁忙期を基準に考えるなら、4.5万円×12ヶ月=54万円ですね。

ですので、ガソリン代は42~54万円ほど、年間でかかると思います。

上記の説明からも分かる通り、ガソリン代は、経費の中でも、お金が多くかかる部分なので、出費を抑える対策を取るべきです。

下記記事が、ガソリン代の経費削減に役立つと思います。

オイル交換代

次に、オイル交換代です。

車は、エンジンオイルを定期的に交換しないと、エンジンが壊れてしまいます。

なので、オイル交換費は、必要経費です。

オイルの種類によって金額も変わりますが、ガソリンスタンドやカー用品店で交換する場合、約2000円はかかります。

軽貨物ドライバーの場合、運転を生業にしているので、一般の人よりも走行距離がはるかに多いため、オイル交換の頻度も高め。

2カ月に1回交換すると仮定した場合、2000円×6回(年間交換回数)=1.2万円ですね。

中・長距離の仕事をメインに活動しているドライバーなら、もう少し交換頻度も高まると思いますので、年間1~2万円ほど、オイル交換費でかかると設定しました。

タイヤ交換代

次は、タイヤ交換について。

車のタイヤも消耗品なので、必要経費です。

物にもよると思いますが、国産タイヤはおよそ3.5万㎞~4万㎞走行したら交換すべきとよく言われていますが、私もそう思います。

私は宅配をメインに据えている個人事業主ドライバーなのですが、大体、月間走行距離が2000~2500㎞なので、14~20ヶ月でタイヤを交換せねばなりません。

中・長距離をメインの仕事としているドライバーなら、もう少し月間走行距離が延びるので、1年に1回ぐらいの頻度で交換することになるかと思います。

なので、タイヤ交換費は、年間で3~4万円としました。

洗車

次に、洗車ですね。

月に1回洗車しておくと、綺麗に車を保つことができます。

営業車なので、ある程度は綺麗に保っておいた方がいいよねということで、月に1回洗車すると仮定。

一回の洗車がオプションに何を付けるかにもよりますが、800~1300円ぐらいとして、年間で1~1.5万円としました。

任意保険料(事業用)

次に、任意保険料について。

個人事業主の軽貨物ドライバーとして活動するには、一般の任意保険ではなく、事業用の任意保険に入らねばなりません。

この事業用の任意保険が結構高くて、保険内容にもよりますが、Webで手続きできる格安の任意保険と比較すると、2~3倍ぐらいします。

保険加入年数に応じて、保険料が引き下がっていくので、いつまでも高いわけではありませんが、加入初年度は一番高く、私は1万6千円でした。

内容がかなり良いので、やや高めの保険料になってしまっていますが、妥協すれば、もっと安くなります。

加入年数に応じて保険料が引き下がることと、保険内容によって保険料が抑えられることを加味して、年間で10~20万円としました。

貨物保険料

次に、貨物保険料について。

貨物保険は、運んでいる荷物に対する保障をするための保険です。

貨物保険に加入せずに、仕事を回してもらえる会社・業者に出会ったことがないので、この保険は強制加入と言うわけではないですが、仕事を請けるためには必須級の保険なので、入らねばならないと思います。

仕事の請負先で安く加入させてもらえる場合も多いですが、自分で入った場合、内容次第ですが月額2000~3000円ぐらいですね。

なので、年間で2~4万円としました。

車検

車検を通っていない車は使えないので、軽貨物のドライバーをやる以上は、車検代金は必須です。

安く抑える方法はいろいろありますが、業者を使った方が確実だし、安全なので、車検は委託した方が良いと思います。

業者に委託する場合、法定費用に加え、業者の取り分が発生するので、1回の車検で5万円ぐらいかかるかと。

車検は2年に1度なので、5万円÷2年=2.5万円となり、車検代は、年間で2.5万円ぐらいとしました。

駐車場代

車を使う仕事なので、車を置いておく駐車場代金は必須です。

これは、活動エリアによって、まちまちですので、6~12万円としました。

携帯代

軽貨物ドライバーは、依頼主や荷受人と頻繁に連絡を取り合うことがあるので携帯は必須です。

携帯代は、格安スマホを使うのか、大手三社を使うのか、プランをどうするのか、で金額が異なってくるので、4~8万円としました。

仕事内容次第で必要になる経費

以下の経費は必ずしも必要となる経費ではありませんが、請け負う仕事内容によっては必須級の経費となるため、別で説明していきます。

高速・ETC料金

中・長距離の配達を請け負う方は、必須の経費ですね。

ただ、こちらは依頼主に負担してもらえる場合が多く、経費として自己負担する割合はあまり大きくならないと思います。

バックカメラ

軽貨物は、宅配にしても、中・長距離の配達にしても、荷台が荷物で埋め尽くされてしまうことが往々にしてあるので、バックカメラがあると、後部が見やすく便利です。

なので、必須と言うわけではないですが、予算に余裕があるなら、付けた方がいいと思います。

物にもよりますが、自分で取り付けるなら、1~5万円ほど。

業者に委託して取り付けるなら、3~7万円ぐらい見ておくと良いと思います。

ちなみに私は、自分で取り付けようとした結果、配線がよく分からなくなり、業者に委託しました。

ドライブレコーダー

ドライブレコーダーも、個人事業主の軽貨物ドライバーとして活動するなら、あった方が良いです。

もし、交通事故に巻き込まれたとき、証拠の動画が残っているのといないのとでは、雲泥の差がありますから。

こちらも、バックカメラ同様、物により金額が前後しますが、自分で取り付けるなら3~5万円。

外注するなら、10万円ほど見ておくといいと思います。

交際費

これは、直営業して契約をとるなら、必須の経費です。

どのくらいの業者と付き合うか、どのくらい営業を頑張るかによって、金額は大きく変わるので、ご自身で予算を決めると良いと思います。

ちなみに、軽貨物の仕事の取り方を考察した記事を書いてみたので、興味のある方は読んでみてください。

まとめ

個人事業主として活動する軽貨物ドライバーは、年間でどのくらいの経費がかかるのか、説明しました。

ガソリン代や車検費用のような、軽貨物ドライバーが共通してかかる経費もあれば、ETC料金やドライブレコーダーなど、仕事内容やドライバーの考え方によって、かかったり、かからなかったりする経費もあります。

また、共通してかかる経費であっても、努力次第で他のドライバーよりも安く抑えることもできる部分もあります。

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