現役の配達員です。
宅配を主にこなしています。
雨の日に宅配を頼むのは迷惑なのか、現役配達員である私の本音を語りました。
また、雨の日の宅配で迷惑だと感じる時についてもまとめています。
雨の日の宅配はやりづらいけど、収入面は嬉しい
正直、雨の日の宅配はやりづらいですが、収入面は嬉しいです。
嫌だと思う気持ちと、嬉しく思う気持ちが半々といったところですね。
晴れの日と比べると、雨の日は、明らかに在宅率が高い。
データを取るまでもなく、体感で分かるレベルです。
なので、私のように、荷物を配達した数に応じて収入が増える単価制のドライバーにとっては、雨の日はきついけれど稼ぎやすいので、結構うれしいです。
よくお客さんから、「雨の日に配達させちゃって悪いね」と気遣いの言葉を頂くのですが、気にする必要は全然ないですね。
むしろ、気遣いはいいから、早く受領印をくれ。
一方で、仕事はとにかくやりづらいです。
長時間配達していると、下着までびしょ濡れになるので、体が冷え切ってしまい、体力をとにかく奪われます。
配達完了の報告などを専用の端末やアプリを使っている配達業者がほとんどですが、端末にしてもアプリにしても、画面が雨に反応してしまい、仕事がやりづらくて仕方がない。
雨によって、視界不良に陥りやすいため、事故率も上がりますし、舗装のされていないような田舎道はぬかるんでいるので、最悪の場合、タイヤがぬかるみに嵌まってしまい、動けなくなります。
宅配業務をこなすにあたって、悪条件が揃いすぎているので、最悪です。
ですので、雨の日の宅配は、収入的にはおいしいですが、仕事環境は最悪だと思います。
固定給で働いている宅配ドライバーにとっては迷惑かも
固定給の宅配ドライバーからしてみたら、雨の日の宅配はかなり迷惑だと思います。
晴れの日しか配達しなかった時と給料が変わらないのであれば、当然、雨の日は大変なので配達したくないでしょう。
雨の日は、視界不良に陥りやすいので、事故率も上がりますし、肉体的にも、雨で体温を奪われるので、しんどいです。
下着や靴下まで湿ってくると、本当に気持ち悪いですし。
私も、もし固定給で働いていたら、雨の日の宅配は仮病で休んでしまうかもですね。
雨の日の宅配で迷惑だと感じる時
雨の日の配達で、迷惑だと感じてしまう瞬間をまとめてみました。
玄関口で待たされる
宅配しに行って、玄関口で待たされるのは迷惑です。
雨の日に、玄関口で待つって、1分でも辛いです。
いや、お客さん側の気持ちも分かります。
常に気を張って宅配便を待っているわけではないのだから、1分ぐらい、いいでしょっていう気持ちは。
お客さん側の心情が分かるわけですから、待ってあげようって気持ちは常にあるのですけど、雨の中の1分ってすごく長く感じるし、なにより寒い。
風もある日だと、最悪なんですよ。
なので、頭では理解してるのですが、辛いものはつらいですし、きついものはきつい。
電話連絡時の「少し待って」
不在時に電話連絡した際の「少し待って」は、迷惑です。
お客さんの『少し』と私の『少し』は違います。
お客さんからしてみたら、『たった5分』かもしれませんが、私にしてみたら『5分も』です。
配達先が100件あったとして、全部で5分待たされたら、500分。
8時間20分ですよ。
8時間20分、雨の中で待てと？
「逆の立場に立って考えればわかるでしょ？」と、つい、小言を言いたくなりますが、配達員は忍び耐えています。
代金引換
代金引換の荷物は、雨の日、迷惑だと感じてしまいます。
お札が濡れてくしゃくしゃになるので、正直、嫌ですね。
玄関口でやり取りすると、暗くてお釣りを数えづらいですし。
雨の日の宅配で荷受人にしてもらえると嬉しいこと
雨の日に宅配しに行って、荷受人、つまりお客さん側にしてもらえたら嬉しいことをまとめました。
素早く荷物を受け取る
宅配しに行って、素早く荷物を受け取ってもらえるとありがたいです。
呼び鈴が鳴ったら、すぐに出てきて、素早く受領印・サインをして、無駄話せずに帰していただけると、本当に助かります。
雨の日は、お客さんに荷物を渡し、受領印をもらって、車に戻るまでの一連の流れにおける無駄をとにかく減らしたいので、淡々と荷物を受け取っていただけると助かります。
代金引換は玄関口ではなく中へ入れて
雨の日、代金引換の荷物を受け取るときは、玄関口ではなく、玄関の中へ入れていただけると助かります。
雨風をしのいだ状態でお金のやり取りができますし、明かりをつけてもらえると、お釣りを数えやすく、仕事がやりやすいです。
お札を雨にさらさず、濡れてくしゃくしゃになるのを防げますし。
配達員のお釣りの数え間違え防止にもつながるので、荷受人・配達員の双方にメリットがあると思います。
不在時は雨に濡れない場所へ置き配させて
不在時は雨に濡れない場所へ置き配させてほしいです。
物置とか、宅配ボックスとか、玄関口の目立たない場所とかですね。
もちろん、雨に濡れないような場所がなかったり、以前に置き配で盗難・紛失などの被害にあって、嫌な思いをしたことがある方に強要しているわけではありません。
雨を防げ、なおかつ安全な場所があるのならということです。
電話連絡した時であったり、玄関に貼り紙でもいいので、置き配場所の指示と許可を頂けると配達員的には迷わずに置き配できて、ストレスフリーですね。
これを荷受人にやってもらえると、配達員は、雨の中、不在だった家にもう一度訪れる必要がなくなるので、本当に助かります。
ちなみに、下記記事にて、安全に置き配サービスを利用できる方法を考え、まとめてみたので、「置き配をしてもいいよ」という方は、参考にしてみてください。
まとめ
雨の日に宅配を頼むのは迷惑なのか、配達員が本音を語ってみました。
迷惑か迷惑じゃないかでいうなら、個人的には雨の日の宅配は迷惑な部類に入ると思います。
ただ、収入面で考えるなら、稼ぎやすくはあるので、歩合で稼いでいる宅配ドライバーの中には、「雨の日最高！」と思っている人も、結構いると思います。
結局、配達員ごとに雨の日の宅配に対しての思いは千差万別なので、荷受人は気にしなくていいと思いますよ。
ただ、荷物を素早く受け取るとか、代金引換を受け取る際に玄関の中へ入れて明かりを点けてあげるとか、置き配場所をわかりやすく指示するとか、ちょっとした気遣いをしてあげるだけで、配達員はすごく助かります。
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