【置き配を安全に利用する方法】宅配員が考えてみた

置配

現役宅配員です。

置き配の需要が高まっているので、置き配する側として培ってきた知識・経験を活かし、置き配サービスを安全に利用する方法を考えてみました。

あくまで、安全度が高まるだけで、紛失・盗難に100%巻き込まれない方法ではありません。

参考程度に留めておいてください。

置き配可能な配達業者

各配達業者の公式サイトにて、置き配サービスをどのように扱っているか確認したことをまとめました。

ただし、世の中の動きや各会社の方針で適宜変更が掛かると思いますので、最新情報は各会社の公式サイトで確認してください。

ヤマト運輸

  • ヤマト運輸が連携するオンラインショップで購入された場合に送信される『ヤマト運輸からのお届け予定通知』(置き配の案内)でのみ、置き配の指定が可能

佐川急便

  • 2020年4月28日より、非対面での宅配の運用を開始
  • 宅配便を届けに来たドライバーに、非対面配達を希望する旨を伝える
  • 玄関前など、指定した場所に宅急便を届けることが可能
  • 非対面での受け取りを選択した場合、押印・サインは不要

日本郵便株式会社

  • 配達郵便局に『指定場所配達に関する依頼書』の提出の必要あり
  • 受取人の住所または居所と同一建物内または同一構内であること
  • 郵便物等が外部から容易にわからず、事故のおそれがないこと
  • 降雨などにより、郵便物などが汚損するおそれがないなど、安全に保管できること

置き配を安全に利用する方法

鍵付きの物置に置き配してもらう

鍵付きの物置へ置き配してもらうことで、安全度を高めることができると思います。

さすがに、物置ごと持ち去っていく窃盗犯は中々いないと思うので、大きくて重い物置は、盗難対策に適していると言えるのではないかと。

南京錠で施錠すれば、開けた状態にしておいて、ドライバーが置き配後に施錠するだけでよく、宅配ドライバーに鍵の場所を教えたりもせずに済むので、より安全度が高まると思います。

鍵の場所を宅配ドライバーに教えておいて、置き配後にポストに投函してもらうなどの手法も出来ますが、宅配ドライバーに鍵の場所を教えるというリスクを負わなければならないので、初見のドライバーに鍵の場所を教えて、鍵の場所を知っているドライバーを増やすよりは、何度も配達に来てくれるエリア担当のドライバーに教えた方が、鍵の場所を知っているドライバーの数自体を少なくすることができるので、リスクは減ります。

ガスメーターボックスへ置き配してもらう

ガスメーターボックスへ置き配をしてもらうことで安全度を高めることができると思います。

特にアパートに備え付けられていることが多いものですが、かなり死角です。

基本的に荷物を保管しておく場所と認識している人自体が少ないので、窃盗犯に目を付けられづらいですし、そもそも、ガスメーターボックスを開かなければ、置き配した荷物が人の目に触れません。

目立たないように荷物を置いておくには、適しているでしょう。

ただし、物置などに比べると、物を置いておくスペースが少ないので、あまり大きな荷物は置き配出来ないというのが難点です。

車の下に置き配してもらう

車の下に置き配してもらうのも、安全度を高めるのに良い方法だと思います。

この方法は、私が宅配しにいったお客さんから提案された方法で、安全度が高く、良い置き場所だと感じたのでおすすめしておきます。

置き配の安全度を高めるのに重要なのは、“目立たないこと”だと思うので、車の下は死角になりやすく、うってつけです。

また、車自体が降雨から荷物を守ってくれるので、荷物に外傷が付きづらく、荷物を守るという点においても優秀です。

ただし、車の下に置き配を依頼したことを忘れていると、荷物を轢いてしまいかねないので、絶対に忘れないようメモ書きなどしておくと良いと思います。

もしくは、そのエリアを担当していて、何度か顔を合わせている宅配ドライバーならば、車の下に置き配した際に、置き配した旨を記載したメモ書きをポストに入れてもらうなど、融通を聞かせてくれる場合もあるので、相談してみるのもいいかもしれません。

ウッドデッキの下に置き配してもらう

ウッドデッキの下に置き配をしてもらうのも、安全度を高めるのに有効な手法だと思います。

理由は、車の下に置き配してもらうのと同じで、目立ちづらく、降雨から荷物を守れるからですね。

ウッドデッキの場合、車の下と違って、置き配してもらったことを忘れていた場合でも、荷物を轢いてしまうことがないので、車の下よりも安全度の高い置き場所になるかと思います。

ベランダに置き配してもらう(1階のみ)

ベランダに置き配してもらうのも、安全度を高めるのに有効だと思います。

ベランダは、家屋の外周部に設置されているので、そこへ侵入しようとすると、とにかく目立ちます。

私が宅配をしていて、アパートの1階に住まれているお客さんから、時折、ベランダへの置き配を依頼されることがあるのですが、置き配している時に、空き巣に間違われないか、ちょっと不安に思うことがあるくらい、目立ちますね。

私の場合は、ベランダに侵入するわけではなく、外からそっと荷物を置いていっていますが、それでも家屋が並んでいるエリアなんかでは、周囲から視線を感じます。

窃盗の場合、ベランダに侵入するわけですから、すごく目立ちますし、周囲の目が防犯装置代わりになって、安全度が高まると思います。

使い古されたタオルなど、荷物を覆える布をベランダに置いておき、それを荷物に掛けておくよう宅配ドライバーに相談すれば、置き配した荷物を、目立たなくさせることも可能です。

ただ、高い塀に囲まれたベランダだと、置き配自体が難しいので、ベランダへの置き配を依頼する際は、各会社のお客様サポートに電話するのではなく、置き配可能か不可能か、実際によく配達に来るドライバーに直接相談してみた方が無難です。

お客様サポートの電話窓口のお姉さんが、直接現場へ行って配達するわけではないので、判断が付かないと思います。

宅配ボックスの設置

宅配ボックスの設置でも、置き配の安全度を高められます。

ただし、宅配ボックスごと持ち去られてしまわないように、壁や地面などに設置できるタイプの物や、そうでないならワイヤーなどで、住居部に繋ぎ合わせておいた方が良いと思います。

それと、宅配ドライバーは、担当しているエリアにもよりますが、多くの荷物を抱えていることが多く、時間に追われることも少なくないので、複雑な作りでないものの方が望ましいです。

宅配ボックスに荷物を入れてから鍵を掛けるまでの作業が複数工程あるようなものだと、ドライバーがミスして、鍵がかかっていなかった、なんてこともあるかと思います。

ですので、『荷物を入れて鍵を掛けるだけ』ぐらいシンプルなものの方が、無難です。

まとめ

現役の宅配ドライバーである私が、実際に宅配現場で働いている経験・知識を活かして、安全に置き配出来る方法を考えてみました。

私が宅配ドライバーをやっていることもあって、お客さん側に置き配を依頼する際に、やってもらえると助かるようなことも含んでいますが、私たち宅配ドライバーの仕事がやりやすくなるということは、ミスなくお客さんに荷物が届く確率が高まることでもあるので、面倒くさがらずに行っていただけるとありがたいです。

置き配の際にドライバー側に気を付けてもらいたいことや、やって欲しいことは、各運送業者のお客様サポートに連絡するよりも、自宅によく配達に来るドライバーに直接相談した方が、融通が利く場合が多いです。

10分も20分も長話されるとドライバー側も他のお客さんの配達があるので、対応しきれませんが、1分ほどで片付くような簡潔な内容ならば、直接相談は有用ですよ。

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