宅配の仕事ってきついの?
これから宅配の仕事を始めたいと考えている方にとって、気になる部分でしょう。
現役の配達員である私が、包み隠さず暴露していきます。
宅配の仕事はきつい
労働時間が長くてきつい
宅配の仕事は労働時間が長くてきついです。
宅配は配達員の都合で自由に配達するのではなく、お客さんの都合に合わせて動かなければならない時があります。
それが、『時間指定の荷物』です。
時間指定の荷物は、文字通り、配達時間が決まっている荷物で、午前指定のような指定時間が長めに設定されている荷物もあれば、18時から20時のように短い時間で設定されている荷物もあるわけですね。
これが、例えば19時から21時のような遅めの時間に設定されている荷物がたくさんあるエリアに配属された場合、必然、その時間まで現地に留まって配りきらなければならないので、労働時間が長くなってしまう。
ですので、長時間労働しなければならず、体力面・精神面ともに疲弊してくるのでつらいです。
休日が少なくてきつい
宅配の仕事は、休日が少なくてつらいです。
宅配は役所や銀行のように平日だけ稼働するような職種ではなく、また、ゴールデンウィークやお盆などの長期休暇に休みになるような職種でもないため、基本的に日曜日・祝日は休日という世間一般的な概念がないです。
また、配達員の離職率が高いため、エリアによってまちまちな部分はあるのですが、業界全体を通じて、やや人不足感があります。
そのため、その穴を埋めるのに在職中のドライバーが稼働しなければならないので、出勤日数が多くなってしまう傾向が強く、その分、休日が少なくなってしまい、つらいです。
担当エリアに嫌なお客さんがいるときつい
自分の宅配する担当エリアに嫌なお客さんがいるときついです。
例えば、時間指定を入れているにもかかわらず不在のお客さんですね。
午前指定の荷物を時間を守ってお客さんに届けに行ったにもかかわらず不在の場合、不在票を投函します。
すると、その不在票によって再配達の依頼がかけれるので、別の時間指定で荷物を届けねばなりません。
宅配業務を滞りなくこなせるよう、朝の段階で宅配する順番を決めていた場合、再配達依頼で予定が大きく崩れてしまう可能性が生まれてしまいます。
そうなると、仕事がやりづらくなり、最悪の場合、時間指定を守れなかったりするので、きついですね。
他にも住所をしっかり記載しないお客さんがいると、配達不可能だったったりするので、きついです。
地図に載っていない住所を探すのがきつい
地図に載っていない住所を探すのがきついです。
新築住宅はgoogle mapにも、Yahoo! mapにも、ゼンリン住宅地図にも載っていないことが多々あります。
その場合、見つけないと、次の日も、その荷物を配達する羽目になります。
なので、探すわけですが、これが中々見つからない。
お客さんに電話して出ればいいですが、繋がらないことの方が多いですし、繋がったとしてもお客さんから答えをもらえるとは限りません。
地図で近い番地の住所を探し、その周囲を散策したり、人に聞いたりと時間・労力ともにものすごく掛かります。
地図に載っていない住所探しは、とにかくきついです。
始めるのにお金がかかるのできつい
宅配の仕事を個人事業主として受ける場合、車を自分で用意しなければなりません。
また、車の任意保険も一般のものではなく、事業用のものに入らなければならず、保険料が割高です。
会社員として宅配の仕事に就くのであれば、それらは会社が負担してくれる場合がほとんどなので、気にする必要はありませんが、個人事業主の場合は、全部自腹。
先行投資が必要なので、精神的に若干きついです。
宅配の仕事のきつさを減らす方法
勤務体系を雇用側と交渉する
勤務体系を雇用側と交渉することで、きつさを減らすことができます。
例えば、夕方には帰りたいと考えていた場合、その旨を雇用側に伝え、夜遅くまで営業していない企業を中心としたコースを斡旋してもらうなどですね。
多少、雇用側と揉めることもありますが、言わなければ雇用側の都合ばかりが優先され、過酷な勤務体系を組まれてしまうことも多いので、嫌なものは嫌、できないことは出来ないとはっきり伝え、自分が仕事しやすい勤務体系を勝ち取っていきましょう。
オリジナルの地図を作り上げる
オリジナルの地図を作り上げることで、きつさを減らすことができます。
なぜなら、配達の際、無駄な手間が減って仕事が効率化されるからです。
google mapやYahoo mapに載っていない住所を住宅地図のコピーなどに自分で書き込んでいくことで、google mapやYahoo map以上に便利なオリジナル地図が作り上げられていきます。
その精度が高くなれば高くなるほど、わからない住所を調べる手間が減っていき、宅配の仕事が楽になっていきます。
仕事が効率化され、労働時間も短縮されるので、早く帰れて一石二鳥。
労力・時間を節約できるので、おすすめですよ。
置き配リストを作る
置き配リストを作ることで、宅配の仕事のきつさを減らすことができます。
宅配を普通にこなしていると、お客さんが不在の場合、荷物を渡せません。
荷物を渡せなかった場合、再配達しなければならず、再配達が増えれば増えるほど、余計に時間とガソリンがかかります。
なので、一発でお客さんに荷物を渡せるのが理想。
そこで、「置き配でもいいよ」と言ってくれるお客さんをリスト化しておくと、一発で荷物を渡せる回数が増えます。
一発で荷物を渡せる回数が増えれば増えるほど、時間とガソリンを節約できるので、宅配の仕事にかける労力とお金が減るので、きつさを抑えることができるというわけです。
ただし、一つ注意点。
会社によっては、置き配を非推奨しているところもあるので、置き配してもいいかどうかはきっちり調べてから実行しましょう。
夜しか在宅していない家を覚える
夜しか在宅していない家を覚えておくと、宅配のきつさが減ります。
なぜなら、無駄な宅配をしなくて済むからです。
例えば、夫婦共働きの家に昼間に配達しても、高確率で不在です。
なら、夜に1回配達しに行けば、無駄がない。
このように、夜しかいない家に昼間に配達しても、荷物を渡せない確率が高いので、最初から昼間は行かないと割り切ってしまえば、効率が良く、無駄な労力を減らせて楽できますよ。
外れエリアを先に配る
自分が荷物を配る家をYahoo! mapなどでピンを刺して一覧表示すると、密集しているエリアと密集エリアから離れている外れエリアがあります。
密集しているエリアは在宅率の高い夜の時間帯に配ってしまえば、あっという間に終わります。
しかし、離れているエリアは、結構時間がかかってしまいがち。
ならば、昼間の時間帯にあらかじめ、外れエリアに配達にいき、荷物を渡せれば、夜の時間帯は密集エリアを回ることに専念すればよいので、楽ですよ。
積み込む荷物をエリアごとに分けて管理する
車に宅配の荷物を積み込む際に、エリアごとに分けて管理すると宅配のきつさを減らせます。
なぜなら、荷物を探す手間が省けるからです。
エリアごとに分けて管理せず、荷物をごちゃ混ぜにしてしまうと、取り出す時にもたつきます。
仮に荷物を100個積み込み、1個取り出すにつき1分探していたら、100分のロスです。
実際は、荷物が減っていくにつれ、探す時間が減っていくので、そこまでの時間ロスにはならないとは思いますが、それでも、荷物量によっては1時間ほどのロスは十分にありえます。
なので、荷物をエリアごとに分けて、しっかりと管理し、無駄な時間ロスを減らし、労働時間を短くしましょう。
まとめ
宅配の仕事は正直きついです。
私は現役の配達員ですが、きついと思わない日はないですし、体的にも結構だるい。
しかし、きつさを減らす方法は存在します。
いくつか紹介しましたが、これは、氷山の一角です。
ここに書かれていないことは無数にありますし、宅配を続けていくにつれ、自分にあったきつさを減らす方法を発見できると思います。
宅配は大変な仕事ではありますが、工夫次第で楽できるよう作り替えることも可能な仕事でもあるので、日々の工夫を楽しむぐらいの方が面白いと思いますよ。
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