筆者はフリーランスの軽貨物ドライバーです。
軽貨物を辞めたいと思うことが良くあるので、やめたいと思った理由をランキング形式で発表します。
第1位 労働時間が長い
軽貨物ドライバーを辞めたい理由、第1位は労働時間が長いからです。
軽貨物ドライバーの請け負える仕事は様々ですが、どの仕事も長時間労働になりがち。
例えば、長距離を走るスポット便の仕事なら、往復しなくては家に帰れないので、片道6時間だったとしても、往復だと12時間になってしまい、拘束時間が長いです。
宅配のような1つのエリアにとどまって荷物を配達する仕事でも、時間指定配達という配達オプションがあるので、午前中の指定と夜の指定が入っていた場合、結局、帰れず、長時間労働化してしまいます。
例のように、軽貨物ドライバーの請け負える仕事の多くは、長時間労働になる傾向が強いので、肉体的・精神的につらいので辞めたくなります。
- 宅配→時間指定の荷物があるから
- スポット便→長距離の配達は時間がかかるから
なので、軽貨物ドライバーの仕事は労働時間が長くて嫌な場合、フードデリバリーの仕事が良いと思います。
フードデリバリーは、自分が仕事をやりたい時だけやれるので、労働時間は自分のさじ加減次第となり、自由です。
ただし、同じ運送業でも、軽貨物ドライバーのように軽自動車を使うとコストが高くついてしまうので、原付や小型二輪での配達がおすすめです。
フードデリバリーをやってみる
- フードデリバリーは労働時間を自分で調整できる
- 軽自動車だとコスパが悪いから原付・小型二輪がおすすめ
- DiDiフードなどuber以外のフードデリバリーも台頭し始めてるから要チェック
▼フードデリバリーについてのおすすめ記事
第2位 報酬の交渉が大変
軽貨物ドライバーを辞めたい理由、第2位は報酬の交渉が大変だからです。
正社員の軽貨物ドライバーを除き、フリーランスとして活動する軽貨物ドライバーの多くは、報酬の交渉をしないと安く使われます。
なぜなら、依頼主は外注ドライバーに安く仕事を落とせればと落とせるほど儲かるからです。
対して、我々フリーランスの軽貨物ドライバーは、少しでも高い報酬で仕事を請け負いたい。
依頼主と請負人の主張は真逆なので、妥協点を探るしかありません。
この妥協点を探るのが、中々難しい。
他のドライバーに依頼している報酬額よりも高過ぎれば、当然、「他のドライバーに依頼するから結構」と言われ、断られてしまいます。
かと言って、安い報酬で請け負ってしまうと、割に合わないので、仕事を継続できない。
依頼人との妥協点の駆け引きが、とても神経をすり減らすので、しんどいです。
向き不向きもあると思いますが、精神的に疲れるので、辞めたくなります。
- フリーランスの軽貨物ドライバーは雇用契約ではなく業務委託契約
- 業務委託契約は仕事を完了することで報酬が入る
- 依頼人は安く使いたがるので、良い人ぶってると安く使い倒されてしまう危険有り
第3位 嫌な荷主でも相手にしなければならない
軽貨物ドライバーを辞めたい理由、第3位は嫌な荷主でも相手にしなければならないからです。
荷主とは、荷物を運んでほしいと軽貨物ドライバーへ依頼してくる依頼人のことです。
荷主は仕事を与える側であり、お金を払う側なので、強気。
軽貨物ドライバーという仕事は、1日でこなせる仕事量は訓練しないと増えていきませんが、仕事を遂行するにあたって、必要な取得難易度の高い資格や修得難易度の高い技術がありません。
そのため、代えが利きやすく、専門家として地位を確立しづらいため、荷主は軽貨物ドライバーの確保に焦っていないことが多い。
そういった要因も重なって、態度が悪い荷主は珍しくもありません。
荷主が会社だった場合、その会社に努めている社員の態度が悪いということもよくあります。
心無い言葉だったり、到底受け入れられない割の悪い仕事を押し付けてきたりすることがよくあるので、言い合いになることもしばしば。
嫌な荷主の相手は、精神的な消耗が激しいので、辞めたくなります。
- 荷主はお金を払う側なので強気なことが多い
- 外注ポジションが多いため、下に見られがち
- 専門性の高い仕事ではないため、代えが効きやすく、下に見られがち
第4位 嫌な荷受人でも相手にしなければならない
軽貨物ドライバーを辞めたい理由、第4位は嫌な荷受人でも相手にしなければならないからです。
荷受人とは、荷物を受け取る人のことです。
労いの言葉をかけてくれたり、差し入れをくれたりする心優しい荷受人がいる一方、「頭の病院へ行った方がいいのでは?」と嫌味を言いたくなるくらい、理不尽な文句をつけてくる荷受人もいます。
私が過去にあった一例で言うと、宅配の仕事をしている最中、時間指定を入れていない荷受人からすぐに荷物を配達するよう電話が入り、電話内で取り決めた時間内に配達したのにもかかわらず、「遅えよ!」と怒鳴りつけられ、サインに使ってもらうよう渡したボールペンを投げつけられたことがあります。
傍若無人が過ぎる。
私だけでなく、そういったことは大なり小なり多くの軽貨物ドライバーは経験しているようです。
ですので、嫌な荷受人でも仕事を遂行する上で、相手にしなければならないので、ストレスがたまり、辞めたくなります。
- 自然災害と一緒で、いつ嫌な荷受人と遭遇するかは分からない
- 宅配のように荷受人と接する回数が多い仕事は嫌な荷受人との遭遇率高め
- ときどき傍若無人が過ぎるレベルの荷受人と遭遇する危険性有り
第5位 委託された業務内容が違う
軽貨物ドライバーを辞めたい理由、第5位は委託された業務内容が違うです。
軽貨物ドライバーで仕事をとる際、運ぶ荷物の内容が聞いていた話と違うといったことが時々あります。
例えば、軽バンに1度で積み切れる大きさの段ボール数箱と聞いたのに、実際着いてみると、明らかに積み込みきれないない大きさだったり、荷物の重さを過少申告してきたりですね。
軽貨物ドライバーは、軽バンや軽トラックで荷物を運ぶのですが、軽自動車は最大積載量が350㎏と一律で定められており、それを超えた重さの荷物を積むと違反になってしまいます。
軽貨物ドライバーに、最大積載量を超えてしまうような重い荷物を依頼する荷主はほとんどいないですが、中には、過少申告して押し付けてくる悪質な荷主もいるようです。
そういった場合、荷物の積み込み現場に行ってはじめて発覚するので、仕事を断ることになり、結局、時間も積み込み現場までのガソリン代も無駄になってしまうため最悪です。
委託された業務内容と違うと、何かしらのトラブルが発生するので、軽貨物ドライバーを辞めたくなります。
第6位 クレームの内容が酷い
軽貨物ドライバーを辞めたい理由、第6位はクレームの内容が酷いです。
クレームは、配達現場で直接言われるのではなく、後々、電話等で依頼人のところへと入ります。
すると、依頼人から叱責され、最悪の場合、契約解除になる可能性もあるでしょう。
私たち軽貨物ドライバーにとって、クレームはとてもつもなく嫌なもの。
クレームがついて当然なことを軽貨物ドライバーがしでかしたのなら、致し方ない部分もありますが、内容の酷いクレームもあります。
私が過去に宅配の仕事をした際、インターホンを押して不在だったため、不在票を入れて立ち去るという委託された業務規程通りの対応をしたにもかかわらず、クレームを入れられたことがあります。
クレームの内容は、『インターホンが壊れているから、荷受人が気付くまで家の前で叫び続けろ』といったものでした。
正直、クレームは運です。
理不尽なクレーマーがいる配達先に当たってしまったら、最早、どうしようもないため、天に祈るしかありません。
内容の酷いクレームを入れられると、精神的にしんどく、軽貨物ドライバーを辞めたくなります。
無理して体を壊すくらいなら辞めよう
無理して体を壊すくらいなら軽貨物ドライバーを辞めましょう。
運送業界はブルーカラーな労働環境なため、“辞めずに続けている人が偉い”という体育会系な風潮が強いです。
『辞める=逃げ』という安直な考え方の人も多く、辞めること自体に勇気がいる部分もあるかと思います。
ですが、冷静に考えてみてください。
生活を豊かにするためにお金を稼ぐ。
お金を稼ぐ手段として仕事をする。
現在の仕事が軽貨物ドライバーというだけで、軽貨物ドライバーでなければお金を稼げないわけではありませんし、生活を豊かにできないわけではありません。
- 『辞める=逃げ』ではない
- 軽貨物ドライバー(仕事)はお金を稼ぐ手段であって目的ではない
- 体を壊したらお金を稼ぎづらくなってしまうので本末転倒
なので、精神的・肉体的に追い詰められ、限界に近いのであれば、迷わず辞めて、他のやり方で幸せを追求しましょう。
下記記事にて、もし軽貨物ドライバーである筆者が「ドライバーから転職するなら?」と聞かれたら、何に転職するのか、紹介しています。
転職先が思いつかないという人は、参考にしてみてください。
まとめ
軽貨物ドライバーを辞めたい理由ランキングを発表しました。
フリーランス軽貨物ドライバーが、実際に働いていて、“辞めたい”と思う瞬間をもとにランキングにしたので、真に迫った内容になっていると思います。
軽貨物ドライバーという仕事は、肉体労働なので体もきついですし、体育会系の人が多く、荒々しい雰囲気もあるので精神的にきつい時も多々あります。
軽貨物ドライバーを続けることが必ずしも、幸せにつながるわけではないので、辞める勇気も大切だと思います。
無理せずマイペースに頑張っていきましょう。
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