現役の配達員です。
個人事業主として活動していて、定期の仕事も単発の仕事も請け負ったりするので、会社に所属している正社員の配達員より、経験した宅配の種類は多いと思います。
そんな私が、実際に宅配をしていて、起きたことをまとめてみました。
良かった体験談と悪かった体験談の2つに分けて語っています。
良かった体験談
宅配をせずに報酬を獲得
某企業の仕事を請負った時の話です。
その仕事は、時給制の仕事で、請け負った時間に応じて、配達する荷物量が増減するといった内容でした。
4時間分の宅配を請負った時に、担当の方から「今日は荷物ないよ」と一言。
「報酬はどうなるのでしょうか?」という私の問いに対して、「契約通り支払われる」とのこと。
後日、入金確認も取れました。
1個も宅配せずに、きっちり報酬を頂けて、とても美味しかったですね。
時給4000円以上の仕事を請負えた
個人のお客さんから仕事を請負った時の話です。
ちょうど片道30分程度の場所へと宅配を依頼されました。
その時の報酬は4400円(税込み)。
帰り道も拘束されているので、業務時間と考えたとしても、拘束時間はちょうど1時間。
1時間で4400円稼げました。
その日は、午後にも別の仕事を入れていたので、効率よく稼げて、最高でしたね。
悪かった体験談
初対面で暴言の嵐
食料品を運ぶ仕事を請負った時の話です。
配達時間を指定時間の前後10分以内で配達しろといった制限が仕事内容に含まれており、正直、10分という極端に短い時間で制限されてしまうと、渋滞・荷物の受け渡しなど、いくつかの悪条件で遅れてしまうことは往々にしてあると思います。
言い訳になってしまいますが、初見エリアで、渋滞を回避できず、1件遅延を出してしまいまして……。
その際に、荷受人ではなく、依頼主から罵詈雑言をひたすらに吐かれました。
暴言を吐くだけ吐かれた後、「遅延するときは連絡をよこせば、別のドライバーに仕事を回すから、必ず連絡しろ」と言われたので、次の日、やや間に合うか怪しい配達を別のドライバーに回してもらうよう連絡を入れると、「てめーでどうにかしろ!」と怒鳴られる。
結局、荷受人に直接電話し、やや遅れるかもしれない旨を事前に伝え、謝罪しながら配達完了。
やや、遅延したのですが、その時は一切怒鳴られず。
結局は自分の仕事が増えるのが嫌だから、八つ当たりしてるだけじゃねーかと、脳内で依頼人の顔を2500発ぐらい殴って、精神衛生を保ちました。
支払い報酬も低い仕事だったので、腸が煮えくり返りましたね。
外注ドライバーは、下に見られることも多いので、初対面でも、依頼人から暴言を吐かれることは時々あります。
急な宅配を要求された挙句、逆ギレされる
宅配をしていると、お客さんから突然、電話が入りました。
内容は、すぐに配達してほしいとのこと。
そのお客さんは、事前に時間指定を入れていなかった方でした。
当然、事前に時間指定をきっちり入れていたお客さんの荷物もたくさん抱えていましたので、2時間以内なら配達できると伝え、相手に許可をもらい、約束の時間内に配達先に伺うとお客さんが激怒。
「てめー、くそ遅いじゃねえか、この野郎!」と暴言を吐かれ、受領サインを書いてもらうのに渡したボールペンを投げ渡されるという逆ギレにあいました。
「時間指定を入れ忘れた自分が悪い癖に、急な配達をさせておいて、挙句にその態度はなんだてめー!」と、言いたい気持ちをグッと飲み込み、耐える。
あの日、私の心は荒んでいましたが、月がとてもきれいでしたね、はい。
エレベーターのない団地の5階まで洗濯機を運ばされる
団地は、エレベーターがないところが多いです。
配達先の団地に到着し、伝票を確認し、荷台から荷物を探しあてると、それは洗濯機でした。
車から降ろして、玄関口まで運ぶぐらいなら、なんとかなるけど、これを5階まで、エレベーターなしで運ぶって、無理でしょ。
そう、心の中で愚痴るも、助けてくれる仲間はどこにも見当たりません。
空を見上げ、ぎっくり腰にならず5階まで運べるようにと、神に祈りを捧ぐ。
4階まで、痣だらけになりながら、なんとか運ぶと、依頼主のおじいさんが「二人がかりで運んでくると思ってたんじゃ、手伝った方が良いかの?」と出てきてくれました。
見るからによぼよぼのおじいさん。
こんなにも重い洗濯機を運ぶのを手伝わせたら、ぎっくり腰にでもなってしまうのではないかと、私は逡巡しながら一言。
「お願いします!」
まとめ
宅配を通じて体験したことを、良かった出来事と悪かった出来事の2つに分けて、書いてみました。
宅配は、一人一人のお客さんと接する時間短いですが、その分、大人数と接するので、いろいろなことが起きます。
それは、良いこともあれば、悪いこともありで、さまざまです。
私のような個人事業主ドライバーの場合、依頼人とも接する機会も多いので、本当に色々なことが起きますよ。
毎日、同じことを淡々とこなすより、何かしら、毎日違う経験をしたいという方に、向いているかもしれませんね。
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