置き配に受領印・サインは必要ない場合が多い
置き配に受領印・サインは必要ない場合が多いです。
私は複数の宅配業者で宅配経験がありますが、置き配の際に、受領印・サインを荷受人から貰ってこいと宅配業者側から求められたことはありません。
専用の端末だったり、アプリだったりで置き配の証拠として、荷物を置いたところを写真に残す場合がほとんどですね。
写真すら残さずに置き配を完了できる業者もありますが、写真を残すか残さないか宅配ドライバー自身で選択できるようになっていて、私のような下請けドライバーは、基本的に置き配時のトラブルに巻き込まれたくないので、置き配を完了した証拠として、写真を撮るドライバーが多いと思います。
写真を残すと言っても、私的な保存領域に残すわけではなくて、宅配業者が用意した端末・アプリでの撮影になるので、撮影した写真をドライバーが私的利用することはありませんし、そもそもできないようになっているので、プライバシーの侵害については、あり得ません。
安心してください。
少なくとも、私が関わったことのある宅配業者で、その辺りをきっちり整備していない会社はありませんでした。
しかし、置き配に受領印・サインは必要ないと断言はできません。
それは、下請け業者もしくは、下請け業者に属する一個人ドライバーが独自に受領印・サインを貰えない場合は、置き配をしないようにしているかもしれないからです。
例えば、考えられるケースで言うと、置き配した荷物が紛失してしまい、宅配ドライバーが持ち去ったと疑われ、事を大きくしたくないと考えた一個人ドライバーが荷物の賠償を負ったとします。
その際に、ポストや玄関付近に印鑑を置いておいてもらい、それを使って受領印・サインを残していたら、置き配をした証拠有りとして、自分の身を守れたとします。
そのドライバーは、受領印・サインを残せない時は置き配をしないと考えると思いませんか?
なので、宅配業者自体が置き配時の受領印・サイン不要と謳っていたとしても、そこに関わっている全ての宅配ドライバーが、必ずしもそれに準じるとも限らないと思うので、置き配に受領印・サインは必要か?という問いに対して、置き配に受領印・サインは必要ない場合が『多い』と回答しておきます。
大手宅配業者の置き配における受領印・サインの取扱
各大手宅配会社の公式サイトに記載されていた情報をまとめました。
ヤマト運輸
- 受領印・サインは不要
- 置き配時に写真撮影を行い、その画像を配達の証明としている
- 置き配時に、『お荷物お届けの完了のお知らせメール』を送っており、メールに記載されたURLから、置き配時の画像の確認が可能
佐川急便
- 非対面での受け取りを選択した場合は、押印・サインは不要
日本郵便株式会社
- 配達担当者が希望に応じて届けたことを記録することで、受領印に代える
大手ECサイトの置き配における受領印・サインの取扱
大手ECサイトに記載されていた情報をまとめました。
Amazon
- 指定した場所に、サイン不要で配達完了
- 配達完了は写真付きのメッセージでお知らせ
楽天市場
- 配達時に受領印は不要
- 依頼があったことを記録することで、受領印の代わりとする
まとめ
置き配に受領印・サインが必要なのか、宅配員が解説してみました。
現在は、配達の証拠を写真で残すことが多く、基本的に置き配時の受領印・サインは必要ないので、玄関やポストなどに、印鑑などを設置しておく必要はないと思います。
ただ、宅配現場で働いているすべてのドライバーが、必ず受領印・サインなしで置き配をするかというと、それは分からないので、置き配の際、受領印・サインが必要ないことが多いけれど、中には例外もあるかもしれないと考えておくのが無難だと思います。
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