高齢者に運転をやめてほしい理由とやめさせる方法

高齢者に運転をやめてほしい理由 運転

高齢者に運転をやめてほしい理由とやめさせる方法を紹介しています。

筆者は、宅配ドライバーで、仕事中に高齢者の運転を危ないと感じることが多く、日常的に車を運転する者の目線で、なぜ高齢者に運転をやめてほしいのかを紹介しています。

高齢者の運転は危険性が高い

高齢者の運転は危険性が高い

高齢者の運転は危険性が高いです。

内閣府の発表する『平成30年中の道路交通事故の状況』によると、自動車または原付自転車によって起きた交通死亡事故発生件数(免許保有者10万人当たり)を年齢別に見ると、80歳以上が11.1件と全年齢層のうち、2番目に高いです。

ワースト3年齢層件数
1位16~19歳11.4件
2位80歳以上11.1件
3位70~79歳5.1件
平成30年度の交通死亡事故発生件数(免許保有者10万人当たり):内閣府『平成30年中の道路交通事故の状況』を参照

70~79歳の交通死亡事故発生件数が5.1件と3番手なので、高齢者は事故を起こしやすいと言えるでしょう。

60~69歳の交通死亡事故発生件数は3.4件となっており、20~59歳までの年齢層と大きな開きがないため、70歳以上の高齢者の運転が非常に危険だと思います。

Point
  • 80歳以上の死亡事故発生件数は他の年齢層よりかなり多い
  • 70歳以上になると死亡事故発生件数が上がる

高齢者に運転をやめてほしい理由

車幅感覚が分かっていないから

高齢者に運転をやめてほしい理由①

高齢者に運転をやめてほしい理由は、車幅感覚が分かっていないからです。

視力と判断力の衰えが原因だと思うのですが、狭い道ですれ違う時に必要以上に道の中央に寄って来たり、障害物を避ける際、必要以上に膨らんできたりなど、車ですれ違う時に接触しそうで怖いですね。

筆者は宅配ドライバーなので、運転時間が長く、そういった瞬間によく遭遇します。

車幅感覚がおぼつかないレベルで視力・判断力が衰えているのであれば、切に運転をやめてもらいたいです。

反射神経が衰えているから

高齢者に運転をやめてほしい理由は、反射神経が衰えているからです。

運転は、反射神経が求められる時が多々あります。

急に子供が飛び出してきた時などですね。

漫画などで道路に転がっていったサッカーボールを子どもが取りに飛び出してくる場面などが良く描かれていますが、子どもの飛び出しは、運転していて、稀に遭遇します。

物語だけのことでなく、現実に起こり得るのです。

子どもが飛び出してくることを想定して、子どもが飛び出してきそうなところは徐行運転するよう気を付けていたとしても、死角からの飛び出しは見えないので、急ブレーキを踏むしかありません。

急ブレーキの踏みこみに、反射神経は重要ですが、反射神経が衰えていると、急ブレーキが間に合わず、子どもを轢いてしまうことになりかねません。

ですので、反射神経が衰えている高齢者は運転をやめてほしいです。

事故に巻き込まれたくない

高齢者に運転をやめてほしい理由は、事故に巻き込まれたくないからです。

車同士の事故って、追突であれば、追突した側が100%悪い場合が多く、追突された側は保険などで損害を賠償してもらえますが、単なる接触の場合、自分が悪くなくても損をしてしまう場合が多いです。

狭い道で、高齢者が道の中央に寄り過ぎていて接触してしまった場合、いくら自分が接触しないよう道の端側に寄せて走っていたと主張しても、10対0で高齢者が悪いとなる場合は少ないでしょう。

そうなると、自分も事故で発生した損害を被らなくてはならない部分が出てくるので、最悪です。

私は宅配ドライバーを生業にしているので、もし、事故で車が壊れでもしたら、修理完了もしくは代車が用意できるまで、無収入です。

宅配で使う車は、黒ナンバーといって、国に営業車として使う旨を届け出た車しか使えないので、代車をすぐに用意するのも難しいですし。

事故による免停・免取のリスクもあるので、宅配ドライバーに限らず、運転を仕事にしている人間にとって、死活問題です。

事故を起こすリスクは1%でも下げたいので、事故発生率の高い高齢者は運転しないでほしいです。

高齢者に運転をやめさせるには?

70歳になったら免許を返納する約束を取り付ける

高齢者に運転をやめさせる方法として、70歳になったら免許を返納する約束を取り付けることを提案します。

内閣府の発表する『平成30年中の道路交通事故の状況』によると、70歳以上になると死亡事故を発生させる件数が急に増えます。

年齢層死亡事故の発生件数
20~29歳4.0件
30~39歳2.9件
40~49歳3.0件
50~59歳3.3件
60~69歳3.4件
70~79歳5.1件
80歳以上11.1件
平成30年中の死亡事故発生件数(免許保有者10万人当たり):内閣府『平成30年中の道路交通事故の状況』を参照

このデータから推測するに、個人差はあれど、70歳以上の衰えた体では、運転に必要な肉体能力を満たせなくなってしまうのだと思います。

視力・判断力・集中力・反射神経などですね。

70歳近い高齢者を家族に持つ方で、その人がまだまだこれからも運転を続けそうな気配があるのであれば、上記の表を見せて、70歳以上になると死亡事故発生件数が増えているから、70歳になったら一緒に免許を返納しに行こうと約束を取り付けましょう。

運転免許の自主返納に特典があることを伝える

運転免許の自主返納には、各都道府県によってまちまちですが、企業等が特典を用意しています。

例えば、東京都ですと、定期預金の金利を優遇している銀行があったり、路線バスの1年間乗り放題券を無料進呈している鉄道会社があったり、タクシーの乗車料金を割り引いているタクシー会社があったりします。

各都道府県ごとに、さまざまな特典が用意されているので、特典を餌に、運転免許の自主返納を進めてみましょう。

なお、特典を受けれるのは、原則として65歳以上で『運転経歴証明書』をもっている人が対象となります。

運転経歴証明書は、自主返納後5年以上経っている場合、申請できなくなってしまうので、自主返納したら、運転経歴証明書も取得するよう気を付けましょう。

自主返納の特典を得るには?
  • 原則として65歳以上が対象
  • 運転経歴証明書が必要
  • 運転経歴証明書は自主返納後5年以上経過すると取得できなくなる

まとめ

高齢者に運転をやめてほしい理由とやめさせる方法を紹介しました。

どうしても肉体の衰えがあるので、高齢者の運転は危険性が高くなってしまいます。

運転をする高齢者に危険性の高さを伝えることと、運転免許を自主返納して、運転をやめることにもメリットがあることを伝えることが、高齢者に運転をやめさせる一助になるかと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました